筆者のプロフィール
 

錦田 愛子

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授

【近況】Updated on 9 July 2014
今年(2014年)4月から、准教授に昇進しました。といってもやっている仕事はほとんど変わりません。少しお仕事の量が増えたかな?次の昇進はもう10年は先だろうから、とりあえずひとつの節目です。

【ただいま勉強中】
目の前で起こる出来事をより深く、広く考えるために、いろんな分野の本を並行して読んでます。

【最近気になること】 
イラクのイスラーム国をめぐる今後の展開。そして何よりガザ空爆、連立内閣の行方を中心としたパレスチナ情勢。


【経歴(旧HP用にマジメに書いたのをそのまま維持)】
1995年 ノートルダム清心高校(広島県)を卒業
    東京大学教養学部(文科1類)に入学
1997年 同法学部(第2類)に進学
    4年生のとき、初めてイスラエル/パレスチナを訪問
1999年 同大学大学院修士課程・法学政治学研究科に入学
2001年 同修了
    総合研究大学院大学 文化科学研究科博士後期課程に入学
2003年2月 ヨルダン・ハーシム王国に留学。
      離散パレスチナについて調査を始める。
2005年3月 帰国後、4月より復学し博論執筆
2007年3月 博士号(文学)を取得。大学院博士課程を修了。
   4月 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に就職。非常勤研究員。
2009年4月 早稲田大学イスラーム地域研究機構へ異動。研究助手。
2010年4月より再び東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所へ異動。
2014年4月より同所属先で准教授に昇格。ようやくテニュアです・・・

■ 研究の記録

(Updated on 17 Sep 2013)

『ディアスポラのパレスチナ人 ―故郷(ワタン)とナショナル・アイデンティティ』
2003-2005年のヨルダンでの調査に基づく博士論文の刊行。

『地域研究』第13巻第2号,昭和堂
「【パレスチナ】終わらない現実としてのパレスチナ」(2013年3月) ?pp. 410-415.
2000年代以降を中心としたパレスチナ映画の解説・紹介です。

『グローバリゼーションズ−人類学、歴史学、地域研究の現場から 』三尾裕子・床呂郁哉=編、弘文堂(2012年12月)
第三章に「パレスチナ人のグローバルな移動とナショナリズム」というタイトルで書かせて頂いています。

パレスチナ人の国際移動をグローバリゼーションの流れで理論的に捉えた論考です。

『中東政治学』酒井啓子編,有斐閣
「パレスチナにおける抵抗運動の変容」2012年9月30日,155-169頁
2003-第一次インティファーダ(1987年〜)と第二次インティファーダ(2000年〜)の比較分析。

『越境とアイデンティフィケーション―国籍・パスポート・IDカード―』陳天璽・近藤敦・小森宏美・佐々木てる編,新曜社
「並存するナショナル・アイデンティティ ─離散パレスチナ人によるパスポート、通行証の選択的取得をめぐって─」(2012年3月),197-226頁.総頁数471頁
離散パレスチナ人の移動をめぐる、法的資格や規制の影響についての分析。

『経済志林』第79巻,第4号,法政大学経済学部学会編
「パレスチナ/イスラエル 一国家案の再考〜国家像をめぐる議論の展開とシティズンシップ〜」(2012年3月)pp. 39-64.
パレスチナ国家、イスラエル国家をめぐる将来的なあり方を、現行の和平交渉でとりあげられる二国家案に限らず広く検討した研究。

『地域研究』第12巻第1号,昭和堂
「パレスチナにおける社会運動とインターネット利用 ――二〇一一年「アラブの春」とフェイスブック上での抗議運動の展開――」(2012年3月)?pp. 174-187.

『<アラブ大変動>を読む―民衆革命のゆくえ』酒井啓子編,東京外国語大学出版会
「ヨルダン・ハーシム王国におけるアラブ大変動の影響:内政と外交にかかわる政治・社会構造および直面する課題」(2011年8月)159-182頁.

『中東研究』第510号,財団法人中東調査会
「レバノン政治とパレスチナ人の就労問題 ―2010年の法規制緩和と帰化をめぐる議論」(2011年1月)pp.92-100.

『〈鏡〉としてのパレスチナ ―ナクバから同時代を問う』ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉編,現代企画室
「パレスチナ人であるという選択―アイデンティティと国籍、市民権をめぐる可能性」(2010年5月)212-238頁.

『イスラーム地域研究ジャーナル』第2号 掲載論文
「ヨルダンにおけるガザ難民の法的地位」(本文)(2010年3月)
ヨルダンに住む無国籍のパレスチナ難民について。本文で扱った人々を対象に「パレスチナ学生基金」で支援活動を始めました。

『文教大学国際学部紀要』第19巻第2号 掲載論文
「ヨルダン政府とイラク難民 ―イラク戦争後の難民の動態―」(2009年1月)

イラク戦争でヨルダンに逃れた難民の動きと、その支援のあり方について、2008年の調査記録。

『文化科学研究』第3号 掲載論文
「ヨルダンのパレスチナ社会―ディアスポラの現状における帰属意識とナショナリズム―」(要旨)
「ヨルダンのパレスチナ社会―ディアスポラの現状における帰属意識とナショナリズム―」(本文) (2007年3月)
博士論文/単著『ディアスポラのパレスチナ人』ののエッセンスをまとめた内容。

『現代思想』6月号臨時増刊「思想としてのパレスチナ」第30巻第8号,青土社
「二つのインティファーダ 〜その言説とわたしたち〜」(2002年6月)

第二次インティファーダ(占領地での対イスラエル蜂起)勃発直後に出された特集の掲載論文。

『アジア新世紀 8 構想 :アジア新世紀へ』青木保・姜尚中・小杉泰・坂元ひろ子・莫邦富・山室信一・吉見俊哉・四方田犬彦=編,岩波書店
「人流 〜急増する難民・移民〜」(2003年7月),91-98頁.

『岐路に立つ世界を語る:9・11以後の危機と希望』松原正毅・小杉泰・臼杵陽=編,平凡社
「パレスチナ難民の現状」(2002年8月),182-190頁.

中東イスラーム研究教育プロジェクト ベイルート若手研究者報告会 2007年度報告
"Palestinians in Diaspora: Their Identity and Nationalism in Jordan"(発表記録)
  同上2008年度報告
"Palestinians from the ‘Seven Villages’: Their Legal Status and Social Condition"(発表記録)

国立民族学博物館「世界を食べる日本、日本を食べる世界」レポート
ヨルダン編:日本食をめぐるパフォーマンス(映像あり)
イスラエル編:お洒落な日本食の願い…(映像あり)

■ 活動略歴(所属機関の公式ページ)

AA研准教授としてのプロフィール
以前と比べてコンテンツが増えました。上記に挙げてない新しいものも載っています。

AA研の企画「Fieldnet」に載せられた略歴


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