J・トーマス・シーファー駐日米国大使殿

コンドリーザ・ライス米国国務長官殿

ジョージ・ブッシュ大統領殿

ガザ空爆と地上戦の即時無条件中止を求める

2009年1月5日

抗議行動札幌市民有志

6ヶ月前から計画されていたというイスラエル国防軍よる軍事侵略=ガザ空爆は、
はや10日間になります。人口密集地ガザ市民の被害はすでに死者500人、
負傷者2000人を超えようとしています。子ども・女性を含むこの無差別殺戮は、
ゲルニカ、南京、アウシュビッツ、ヒロシマ、ドレスデンの大量虐殺・ジェノサイドを想起させます。
さらにイスラエル軍は昨日未明から、ガザ領域内部に地上部隊を侵攻し民衆の被害を
いっそう拡大しています。

私たち札幌市民は、この無辜の命を奪い続ける蛮行を断固非難・抗議し
空爆と地上戦を即時無条件に中止するようイスラエルに強く求めます。
同時に、これまで一貫してイスラエルを後押しし支持し続けてきたアメリカ合州国政府には、
今回のイスラエルの軍事行動を即時無条件に中止するよう働きかける国際的な責任があると考えます。

イスラーム同胞団から生まれたハマースは、不当な軍事支配を続けるイスラエルに抵抗する
レジスタンス組織であるとともに、医療・教育・食料などの福祉計画を実践する
民衆の生活支援組織でもあります。選挙で正当に選ばれたハマースへの支持は日増しに広がってきています。
40年以上にもわたる軍事占領下の抵抗運動は、そもそも民間人・戦闘員の区別を無意味なものにして
当然です。すなわち、「ハマースを殲滅する」ということは、
150万ガザ市民を殲滅すると宣言することに等しいことです。圧倒的武力の一方が、数千数万の民衆を
犠牲に集団懲罰するというイスラエル60年間の常套手段を絶対に許すことはできません。

パレスチナ問題の根源は、イスラエルの不当な軍事占領です。この半世紀にもわたる不法・不正義を
容認・後押しし莫大な資金援助と軍事援助によってイスラエルを支えてきたのは、
貴国アメリカ合州国です。とりわけ9・11後に偽装・喧伝された「反テロ戦争」は、
ハマースなどパレスチナ解放運動を「テロ組織」と命名し、イスラエルはほしいままにパレスチナ人を弾圧し
入植地と分離壁をつくりエルサレムと西岸を侵食し続けてきました。
パレスチナの大地と大義と自由を奪い人権と平和を侵し続ける根源は、貴国が支持し続ける
「イスラエルの軍事占領」です。一刻も早く今回のガザ侵略を止めさせ、イスラエル援助を停止し、
パレスチナ人の自治と独立認めることは、貴国の歴史的な責務と考えます。
これに着手しないかぎり大統領がブッシュであろうとオバマであろうと、
この罪責は貴国から消えてなくならないであろう。


主催:パレスチナ連帯・札幌

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