知ってて便利なアラビア語(パレスチナ・ヨルダン編)
*口説き文句*
湾岸諸国よりは開放的だけれど、ヨルダン、パレスチナも男女関係には保守的な
ムスリムが大半を占める国。「外国人」であるというだけで、こちらではしょっちゅう
ナンパされます。本気で好意を抱いてくることもあるけれど、たいていは好奇心半分、
「外国人は簡単に関係をもてる」と思ってるだけの場合が多いです。
早めに気づいて、もっと嫌な思いをする前にその場を逃げ出した方がよいでしょう。
”あんたのことが気に入ったよ!” :「ハッベータク アナー」
・・・真剣に「愛してる」と言う一歩手前の、非常に強い親近感を示す表現。
これだけであれば、単にいい友だちとして、助けてあげよう!とサービス精神を
発揮してくれることもありますが、これに加えて「きみは綺麗だね(インティ ヘルワ)」
とか言い始めると、要注意。
”あんた 本当にかわいいねえ!” :「インティ アンムーラ!」
・・・おばさんなどからも言われることあり。かわいくてたまらない!といった
勢いのこもった表現。
”君のことが 本当に好きなんだ” :「アンジャッド バヘッバク」
・・・ここまで言われたら、相手はかなり本気。結婚したい、とか、日本へ行きたい、とか
言い出すので、なんとか逃げるすべを考えた方がいいでしょう。
それともこっちもその気になってみる?
”俺のこと、好きじゃないの?” :「トゥヒッブ ニー シ?」
・・・愛の言葉をささやかれてもつれなくしていると、非常に寂しそうな顔をして
こう言ってきます。なんだかかわいそうですが、ここでほろりときて
「そんなことないわ(ラー バヘッバク)」なんて言ってしまうと
”わたし、婚約してるの” :「アナ マフトゥーべ」
・・・さりげなく、早めにこう言っておくと、相手をけん制することができます。
「結婚してる」と言うと「子どもは何人いるんだ」「なんで作らないんだ」
「だんなはどこにいる」「なんでだんなから離れて一人でいるんだ」などと
面倒なことを聞いてくるので、こちらのほうが楽です。
アラブでは「婚約」は、正式な結婚の一歩手前の重要なステップ。
ホールを借りてドレスを着て、パーティーを開くところまであるので
婚約すると、一種「あがり」とみなされるようです。
「結婚してるのかい?(インティ ムザッワジュ?)」と聞かれて
「独身よ」なんて言ってしまうと、もう「ナンパOK!」と言っているようなものなので、
ウソでも何でも右手の薬指に適当な指輪をはめて「婚約してるの」と
うそぶいたほうがいいでしょう。